昨年の4月に日本医療研究開発機構(AMED)が発足して、医療機器開発を組織的に支援する仕組みが構築されました。同時に、日本全国の地方自治体においても、医工連携に基づく医療機器開発を支援する動きが活発になっており、医療者のニーズと、ものづくり中小企業の技術シーズを繋ぐ商談会などが全国に頻繁に開催されております。
医療現場で有用な医療機器開発の必要条件は、本質的な医療ニーズを正しく発掘し、それを優れた技術シーズと繋げる事でありますが、医療現場とものづくり現場とのコミュニケーションが円滑でないために、本質的な医療ニーズがものづくり現場に正しく伝わっていない場合が多く見受けられます。
そこで、本ワークショップでは、「本質的な医療ニーズとは何か、どのように発掘すべきか」「医療ニーズと技術シーズとのマッチングのメカニズムとは何か」という課題に関して、多分野からのご意見を交換する事を目的と致します。この課題は古くて新しい重要なテーマで、これまで十分に議論されたとは言えません。今後日本から多くの優れた医療機器を創出させ、医療産業が大きく発展させるためには、改めて考察すべきと思われますので、ワークショップのテーマと致しました。
年末のお忙しい時期かと思いますが、多くの方のご参加をお願い申し上げます。
◆日 時 2016年12月3日(土)13:00~18:00
◆場 所 早稲田大学 国際会議場第三会議室
(新宿区西早稲田1-6-1)
アクセスはこちら(PDFファイルが開きます)
◆共 催 科研費挑戦的萌芽研究(研究代表者:谷下一夫、早稲田大学)
早稲田大学ナノテクノロジーフォーラム
一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ
◆参加費 無料(懇親会にご参加の方は1,000円を頂戴します)
■プログラム
テーマ:「医療ニーズと技術シーズとのマッチングのメカニズムを探る」
司 会:重茂浩美(日本医療研究開発機構、文部科学省科学技術・学術政策研究所)
13:00-13:15 ワークショップの趣旨説明
谷下 一夫(早稲田大学客員教授)
13:15-13:45 「異なる組織間の知識移転:経営学の視点から」
阿部 真美(東京大学大学院経済学研究科 経営専攻博士課程)
13:45-14:15 「中小製販企業が抱えるニーズマッチング成立までの障壁」
薬袋 博信(株式会社常光)
14:15-14:45「クリニカルニーズの適正レンジ開示の必要性」
前多 宏信(フジタ医科器械)
15:00-15:30 「医工連携という異文化交流における『通訳』の重要性」
栃木 祐樹(獨協医科大学越谷病院整形外科)
15:30-16:00 「医工連携の実際 より良い連携に向けて」
儀武 啓幸(東京医科歯科大学)
16:00-16:30 「臨床現場、製販企業、ものづくり企業による三者連携の活発化」
柏野 聡彦(日本医工ものづくりコモンズ)
16:30-17:00 「『合う』シーズと『適した』シーズの違いから考える医療ニーズと技術シーズのマッチング」
桑名 健太(東京電機大学)
17:00-17:30 「学際領域でのイノベーション創出(仮)」
玄場 公規(法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授)
17:30-18:00 総合討論
特別発言
Dr. Susanne Brucksch, German Institute for Japanese Studies (DIJ) Tokyo 他
18:00~20:00 懇親会(同会場にて)(参加費 1,000円)
■参加申し込み方法
参加ご希望の方は、以下のお申し込みフォームに必要事項をご記入の上、
送信ボタンを押してお申し込みください。
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更新日:2016/10/03