~マッチングにご参加いただける医療機器メーカー様を募集しております~
背景
ミレニアム開発目標に基づく国際的な健康医療分野への努力に伴い、母子医療分野においても妊産婦死亡や小児死亡の削減など大きな成果が得られ、グローバルレベルの母子医療は新しい時代を迎えている。古典的なプライマリーケアを広く普及するという考え方と、個別化とともに、同時代的に発生する医療におけるイノベーションの恩恵を受けることが統合化されている。世界保健機関によるガイドラインにおいても、簡便な持続式陽圧呼吸療法、超音波装置などの一次医療の現場での活用が示されたり、脳低体温療法を安価に提供する方法についてマラウィで、臨床試験で検証されるという状況にある。
妊産婦や新生児、乳幼児では、その薬理動態の特殊性から、医薬品開発に困難を伴う一方、我が国においては、さまざまな医療機器開発の創意工夫が行われてきた歴史がある。医療現場のニーズを丁寧に拾い上げた製品には定評がある。一方で、少子高齢化やさまざまな保健予防策の浸透により、小児の急性期疾患の需要は今後減少するという予測もある。
国立成育医療研究センターでは、成育医療分野における臨床研究開発の中心となるべく、臨床研究品質確保体制整備事業を受け、新たに臨床研究開発センターを設置して、基盤整備にまい進してきた。
臨床研究開発センターに所属する医師で、途上国支援の経験を有する森(専門:新生児医療)、中川(専門:小児集中治療)、永田(専門:産婦人科医療)を中心に、グローバルレベルで母子医療の研修センターとなっている、All India Institute of Medical Scienceの産科、新生児科、小児循環器科、集中治療科の医師と、医療工学の専門家を招へいし、グローバルの母子医療分野における医療機器イノベーション・マッチングを目指し、その方向性を検討する会議を開催する。
◆日 時
2016年2月23日(火)
10:00-12:30
インド側と成育医療センターとの打ち合わせ
13:00-16:00
主要医療機器メーカーとのマッチング
2016年2月24日(水)
10:00-12:30
前日の成果に即した今後の方向性に関する会議
13:00-14:00
公開シンポジウム
◆会 場 国立成育医療研究センター・教育研修棟一階・カンファレンスルーム
◆出席者 臨床研究開発センター医師 森(専門:新生児医療)、
中川(専門:小児集中治療)、永田(専門:産婦人科医療)
All India Institute of Medical Scienceの産科、
新生児科、小児循環器科、集中治療科の医師と、医療工学の専門家
◆期待できる成果
我が国で製造している既存の医療機器でインドをはじめとする
途上国での輸出が促進
途上国の母子医療で活用できる新しい医療機器開発のアイデアを創出
【お問い合わせ先】
国立成育医療研究センター
研究所・政策科学研究部長
臨床研究開発センター・臨床疫学部長
森 臨太郎
E-mail: mori-r@ncchd.go.jp
更新日:2016/02/17