【医工学の基本をイラストを用いて解説した一冊】
「イラスト医工学」
医工学の守備範囲や基本原理を、工学系の大学生にも理解できるよう、多くのイラストを用いて平易に解説。整形外科、歯科など力学課題を多く扱う医学分野やバイオメカニクス、事故リスクの技術的検証なども取り上げる。
【制作】株式会社アドスリー
【著者】伊藤 安海、鍵山 善之
【判型・頁】B5判・160頁
【定価】本体2,600円+税
【発売日】2017年5月12日
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《目次》
1章 バイオメカニクスと医工学
2章 医工学の基礎となるバイオメカニクス
3章 医工学の歴史と基本的医療機器
4章 事故事例にみる医用電気・電子機器の変遷と事故対策
5章 生体物性とその測定法
6章 生体計測機器
7章 画像診断装置
8章 医療機器・手術支援システム
9章 人体機能補助装置
10章 医療情報システム(HIS)
11章 医療機器の安全対策
12章 法医工学と人体損傷評価
—以下「はじめに」からの引用
従来、医学と工学の融合分野である医工学のうち、かなりの部分が医用工学の守備範囲であったため、医工学と医用工学という2つの言葉はほとんど同じ意味で使われてきた。しかし、近年は医学と工学の融合により、医用工学の範囲を超えた様々なシステム、サービスが提供されつつある。例えば、高度な運転支援システムを搭載した自動車では、計測された生体データに基づき、ドライバーへ警告を発したり、ステアリングおよびブレーキ操作の支援を行ったり、さらには意識喪失を検知して自動的に車両を停車させる機能なども提案されている。また、脳波や脈拍、視線といった生体情報の計測結果から、人の好き嫌いや快、不快といった感情を読み取る技術も進み、各個人の望む商品やサービスを自動的に提供することも可能になりつつある。
本書では、日々広がりを見せている医工学に関して、その守備範囲や基本原理を工学系の大学生にも理解できるように、多くのイラストを用いて平易な表現で解説するように心がけた。また、実際に医療機器を使用する看護師、臨床工学士といった医療従事者や生体計測技術を新たに学ぼうとするエンジニアの方々にとっても、生体計測の工学的原理を理解するための導入としてご活用いただければ幸いである。
更新日:2017/06/01