【主催】学校法人北里研究所 知財・研究推進部
【協力】一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ
第2回北里産学連携セミナー
2020年4月制定の学校法人北里研究所知的財産ポリシーに基づき、学内の優れた研究成果を発掘するとともに学外に発信して、産業界との新たな人的交流や共同研究開発を促進し、研究成果の社会実装や新規事業を創出させる事を目的に本セミナーを開催します。
第2回は「臨床医療における注目技術と産学連携」をテーマとし、学内の有識者から、臨床医療分野について、注目技術 をご紹介いただき、産学連携促進、社会実装 実現、新規事業 創出に向けてのご提言をいただきます。
◆日 時 2023年7月31日(月)17:00~19:05
◆場 所 Zoomウェビナーにてオンライン開催
◆参加費 参加費無料(事前申込制)
◆対 象 学内(学生・教職員)・学外問わず、どなたでも参加いただけます
■プログラム
17:00 開会挨拶
17:05-17:45
基調講演:内視鏡外科における医工連携とその課題
内藤 剛 先生
医学部下部消化管外科学 主任 教授
北里大学病院副院長(危機管理・経営戦略・ICT/AI 担当)
医工学連携は単に医療に使用する機器の開発のみならず、新しい医療技術を工学分野と協同
して導入することも含まれます。内視鏡外科の急速な発展とともに多くの医療機器が開発さ
れ実用化されてきましたが、当初は医療現場での需要とメーカー側の方向性が常に一致して
いた訳ではありません。
医療機器開発においては、医療従事者側のニーズを正確に開発者側に伝えることが最重要課
題であると考えられます。
17:45-18:25
「小児科(内科)領域のパラダイムシフト」
石倉 健司 先生
医学部 小児 科学 主任 教授
北里大学病院副院長( 教育・研究・倫理 担当)
患者へのインパクトが極めて大きい,近年の進歩を二つ紹介いたします。
1.脊髄筋萎縮症( SMA )は寝たきりで呼吸器管理が強いられる難病です。近年ウイルス
ベクターを用いた遺伝子導入療法が開発されましたが、発症前の早期診断が重要であり
新生児マススクリーニングの導入が急速に進んでいるところ、我々の1例を紹介いたし
ます。
2.腎機能障害患者の腎性貧血は重篤な合併症であり,古くは頻回の輸血を強いられていま
した。その後赤血球造血刺激因子製剤(注射製剤)の導入を経て、近年 HIF PH 阻害薬
(内服薬)が開発され、貧血管理は劇的に改善しつつあります。
このメカニズムの解明に関しては、2019年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。
18:25-19:05
「新規手術支援ロボット;Hugo の有用性と今後の展望」
田畑 健一 先生
医学部 泌尿器 科学 准教授
北里 研究所 病院 診療部泌尿器科部長
手術支援ロボットは、この4半世紀の間に外科手術の分野に大きな変革をもたらしました。
中でもダヴィンチは、一強体制で世界の手術支援ロボットの分野を牽引してきました。
一方、ここ数年は世界で新たな手術支援ロボットが開発、臨床導入され、手術支援ロボッ
トの選択肢が広がっています。
本セミナーでは、2022年に本邦で承認された新規手術支援ロボットであるHugo ™ RAS
システムを中心に、その有用性と将来展望につきお話します。
■参加申し込み方法
こちらよりお申込み下さい
▽北里研究所のご案内ページはこちら
▽チラシはこちら
■お問い合わせ
主催:学校法人北里研究所 知財・研究推進部
E-mail ksuisin@kitasato-u.ac.jp
協力:一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ
更新日:2023/06/28