先天性の欠損肢や外傷性の切断肢は整容面以外にも文化的な生活を営む上で大きな障害となります。細かい血管縫合等の手術技術を駆使した足の指の移植や手の同種移植を国内でルーチンに適用させるのは困難である現状では、運動と知覚機能を工学系の技術を用いて外部装置に置き換える筋電義手で克服可能と考えます。末梢神経が司る上肢の運動と感覚の機能代替を行うこと(Nerve-Machine Interface)に主眼を置き、筋電図と手指運動パターンとの対応関係を個々の事例にあわせ獲得させる義手を開発していますが、さらに個々の事例にあわせ切断肢に残された筋に効果的に神経移行術(Targeted muscle reinnervation)を行うことで、共同研究を行ってきた工学技術と手外科医としての技術を融合させて、より自分の手指のような感覚を感じられるような機能を有する装置を目指しています。その現状と今後の展望について紹介します。
◆日 時 2016年3月24日(木)13:00~14:30
◆会 場 電気通信大学 東3号館306会議室
東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 →地図はこちら
◆参加費 無料、予約不要
◆講 師 高木岳彦(東海大学 医学部 外科学系整形外科学 講師.本センター客員准教授)
◆司 会 横井浩史 教授
◆題 目 Nerve-Machine Interfaceと手外科
【お問い合わせ先】
脳科学ライフサポート研究センター 山田幸生
電話042-443-5220,e-mail: yamada@mce.uec.ac.jp
電気通信大学ホームページ
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脳科学ライフサポート研究センターホームページ
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更新日:2016/03/07