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2020年4月8日:日本医工ものづくりコモンズWebセミナー
「NCGMが推進する医療ニーズに基づく医工連携」
精密で安全な顎顔面口腔領域の手術を可能にするデバイスの開発
丸岡 豊 先生
国立国際医療研究センター病院
副病院長
歯科口腔外科診療科長
医工連携推進室室長
[あらすじ]
国立国際医療研究センターの医工連携推進室は2015年に設立された。
東京都医工連携HUB機構と共同での臨床ニーズ発表会はすでに12回、
日本医工ものづくりコモンズと合同開催している海外医療機器の最新動向勉強会
(通称:MINCの会)も13回開催し、医工連携の一大拠点となっている。
その中から当科が進めている案件について解説する。
「出っ歯」「受け口」などともいわれる顎変形症に対して我々口腔外科医は
顎矯正手術を行い、審美的・機能的にも満足しうる成績を収めている。
その術前には詳細な計画を立案するが、
実際の術野は血液や唾液などにより湿潤状態にあるため、
極めて高い精度が求められる手術であるにも関わらず、
正確な測量に必要なマーキングが不可能である。
また狭い術野において複雑な形態をもつ顎骨を固定することにも困難が伴う。
術者の経験や勘に頼ることなく、安全で正確な手術を誰でも可能にし、
また後進への指導のためにもこれらの課題を解決しうるデバイスの開発は
必須となる。
【司会】 柏野 聡彦(日本医工ものづくりコモンズ 副理事長)
更新日:2020/09/01