【投稿者:岡山大学医歯薬学総合研究科 松本卓也】
日本歯科理工学会は,歯科医療に用いられる歯科材料・器械および技術に関する学問,研究を取り扱う学術団体です。
歯科材料はその種類が多岐にわたり金属,セラミックス,有機高分子など様々な材料学的背景を有した研究者が本学会には所属しています。また,材料評価,器械開発に関連して分析化学分野,機械工学分野や細胞・生体組織を扱う生物学分野まで幅広い分野の研究者も所属しています。
もう一点,本学会の特徴は,実際の歯科医療にたずさわる歯科医師,歯科技工士,さらには歯科材料・器械関連企業の開発者も多く参画していることです。
これら専門性の異なる会員の協力により,保険適用されている合金を始め,審美に対する社会的要求から現在広く利用されている歯科用接着性レジンなど,本学会では早くから産学連携のよる材料・技術開発,上市が進められてきました。医療機器の輸入超過が叫ばれる昨今,これら歯科医用材料・器械は海外でも高いシェアを誇るものが多くあります。
日本歯科理工学会ではこれからも歯科医療器材を中心に,他の学会,産業界との連携も含め,我が国の「ものつくり」に貢献していきます。
更新日:2012/07/19