主な活動

ものづくりコモンズとは

コモンズとは、昔から英国等にある共有地の事です。日本医工ものづくりコモンズも、様々な分野の方々が自由に参加出来るプラットフォームを意味しており、このプラットフォームから新たな臨床的価値を有する医療機器の創生を目指します。異分野の方々が融合することは、簡単ではありません。「融合」するとは、自分の分野の文化や価値観を大事にしながら、他の分野の考え方や価値観を「共有」することです。お互いの分野の文化や考え方を尊重する事から出発する事で、新しい発想やアイデアが生まれるのではないでしょうか。これをコモンズでは「共創」と呼んでいます。コモンズのプラットフォームは、「共創」を原則にした異なる文化や価値観を学ぶ場であり、異なる文化や価値観が融合して化学反応を起こし、新しいアイデアを生み出す場なのです。

情報共有・意見交換の場づくりから、
人材育成・開発チームづくりまでを視野に

医工開発支援
コモンズのプラットフォームにおいて、医療ニーズと技術シーズとのマッチングにより医学的及び臨床的価値のある開発課題を発掘し、その課題解決のために適した開発チームを作ります。
開発の進め方では、医療ニーズを軸足にすることを原則とします。入口と出口戦略を統合させた開発計画の立案に関する応援が中心です。特に製販企業の協力を仰ぐ製販ドリブン開発モデルの活用も考慮します。このような開発チームの応援は,非公開で行う事を原則とします。医師の先生や看護師の方々を囲むフリートークから医療ニーズを発掘する「医工ものづくりサロン」、製造販売業とものづくり企業の方々による「展示会」、医療機関との連携活動などを行っています。

情報発信・医工学ネットワーク形成
医学・工学のネットワークを整備し、情報共有と意見交換の場を作っています。医療分野とものづくり分野による「共創」を実現させるためには、医学、工学、産業及び行政の専門家がお互いによく知る事が大事です。そこで、学会との連携、産業界/官界との連携、大学/研究機関との連携、さらに地域との連携などにより、人的ネットワークを形成して行きます。さらに、WEB上で積極的な情報発信と意見交換のための環境整備を推進します。

教育・啓発
医療機器開発に関わる諸問題や規制(薬事)に関するシンポジウムや研究会を開催します。さらに、医工人材育成講座の支援を行います。

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